ダルシマー
台形の木の箱に約70本の鉄の弦が張ってあり、木のバチ(ハンマー)で弦を叩いて音を出す楽器。
楽器が生まれた歴史はとても古く、約10世紀には中東辺りで演奏されていた説がある。
ダルシマーが時を経て、進化したものが今のピアノであり、よく「ピアノの先祖」と称される。ピアノと同じ「打弦楽器」に分類される。
世界中には台形の打弦楽器が数多くあり、中東辺りでは「サントゥール」。ドイツやスイスでは「ハックブレット」(まな板の上の肉屋さんと言う意味)。
中国・台湾等では「楊琴(ヤンチンまたはヨウキン)」。ハンガリー等では「ツィンバロン」が存在する。
日本にも1600年代に中国から伝わった歴史があり、その当時は「夜雨琴」(やうきん)と呼ばれていた。なんとも日本人らしい呼称に思える。しかし定着する事は無く、
残念ながら認知度の低い楽器である。
Dulcimer=「Dolce」+「Melody」 (ラテン語ではdulcis+melos)の合語であり「甘い音色」と訳される。
音色はとても美しいので、私はよく「癒しの打弦楽器」と表現してます。